メダカの越冬に必要な情報と方法についてご説明します。
越冬とは
”越冬”読み方わかりますか?
読み方は”えっとう”です。
字のままですが、冬の季節を越すこと、過ごすこと。という意味です。
メダカの越冬準備が必要な人/不要な人
屋内飼育の方は基本的には準備は必要ないです。
特にヒーターを入れて自動で温度管理されているような方はまったく不要です。
今まで通り普通にエサを与えて、水槽掃除をしてあげていれば元気に成長してくれます。
メダカの越冬準備が必要な人は、主に屋外でメダカ飼育をされている方です。
魚の飼育といえば、屋内で行っている方が多いと思いますが、メダカに関していえば屋外で飼育されている方も沢山います。というか、屋外で飼育している方の方が多いかもしれません。
越冬方法の詳細説明
ここからは実際に越冬の準備~ご説明します。
越冬に自信が無い方は、無理せず屋内飼育に切り替えて下さい。
もし屋内飼育に切り替える場合は、気温が下がる前に行った方がよいです。
気温が下がってから、いきなり室内(水温管理した水槽)へ入れると、メダカへのストレスになり、逆に体調を崩してしまったり、最悪死んでしまう可能性があるためです。
気温が下がってから屋内飼育に切り替えたいかたは、徐々に温度を上げていくようにしましょう。
準備(越冬初期) 目安:11月~
厳密に11月~というわけではなく、朝晩の気温が下がってきてメダカが卵を産まなくなってきた頃が目安になります。
エサの量を減らす。エサの種類を変える。
メダカの越冬に向けて、少しずつエサの量を減らしていきます。
産卵時期用の高タンパクなエサを与えている場合は、通常のエサに切り替えても問題ありません。
この時期は、卵も産みませんし動きも鈍ってくるため、そもそも春~夏ほどエサを必要としません。
大量のエサを与えても食べきれず水質悪化に繋がるだけなので、必要最低限の量だけ与えれば十分です。
私は、春~夏にかけては出来るだけ多くのエサを与えています(1日3~5回くらい)が、これくらいの時期からは1日1回のエサやりだけにしています。
・水槽を変える。
こちらは、可能な人だけでよいです。
ただ、必須ではないですが、やっておいた方がメダカの越冬に失敗する可能性が下がります。
具体的には、できるだけ水量があり、断熱性のあるものへ移した方が良いです。
水量があると、それだけ外気の影響を受けにくくなり、水温も下がりにくくなります。
また、発泡スチロールなどの断熱性のある素材であれば、同じ理由で水温の低下を防ぐ事ができるので、メダカへかかる負担は少なくて済みます。
おすすめはこちらです。
水槽内で分けられるので、必要以上にスペースも取らず、メダカの種類を分けて入れる事もできます。
品種に拘っていない方は良いですが、複数種を混泳させると、春になってから分けるのに苦労するので、このタイミングで分けられるのであれば分けた方が無難だと思います。
もちろん、最初から発泡スチロールの容器で飼育するというのもありです。
水槽を変えられない方は、ビニールハウスを検討しても良いかと思います。
ちなみに私はビニールハウス派です。
これを付けるだけでも、水温は数度違うためかなり有効は手段だと思います。
本番(越冬後期) 目安:12月~
朝晩だけでなく、昼間もあまり気温が上がらなくなってくる時期です。
・エサは基本的に与えない。
この時期のメダカはほぼエサを必要としません。
水槽の底にじっとしてあまり動かない事が多いです。
エサあげなくて大丈夫なの!?と思う方も多いと思いますが、メダカは越冬のために秋ごろ~体力を蓄えているので、エサは不要なのです。
野生の冬眠する生き物、たとえば熊なんかも冬の間はいっさい食事をとりませんよね?
それと同じような状態と思って下さい。
私は、比較的暖かい日に、ごく少量だけエサを与える事もありますが、2~3週間に1回ほどなので 本来は必要ないのだと思います。
エサを食べられるコンディションであれば、勝手に水槽のコケなどを食べるので、完全にエサを絶っても問題ないです。
もしエサを与える場合も、本当に少量にして下さい。エサを食べていないメダカに突然大量のエサを与えると、それで体調を崩してしまいます。
・水槽の掃除は最低限で月1程度
エサを与えていないので、水槽の水もほとんど汚れないため、メダカにストレスを与えないためにも、最低限の掃除にしましょう。
具体的には、水槽の底にたまった少量の糞などをスポイトでサッと吸い取る。減った分の水を継ぎ足す。この程度で十分です。
水槽掃除による水質変化もメダカに悪影響を与えるので、最低限かつ短時間で終えるようにします。
終盤 目安3月~
少し暖かくなってきて、日中はメダカ達も元気に泳ぐ姿を見られるようになってくる時期です。
・エサを与え始める
メダカ達が泳ぎ回るようになってきたら、エサを与えていきます。
ただし、ずっとエサを食べていないメダカ達は、突然エサを大量に食べると、消化不良を起こすなど問題が発生するため、少量から徐々に増やして行って下さい。
私は、少量を全体にいきわたらせるために、成魚にも稚魚用の細かいエサを与えています。
・水槽掃除の頻度を上げる
エサを与えるという事は、エサの残りや排泄物で水槽が汚れやすくなるという事と同義ですので、このころから水槽掃除の頻度を上げていきます。
私は、2週間に1回程度は掃除と水交換を行います。
越冬終了後 目安:4月~
だいぶ暖かくなり、メダカ達が元気に泳ぎ始めます。
早い個体であれば、卵を産み始める個体もでてきます。
普通にエサを与えて、普通に水槽掃除を行って頂いて問題ありません。
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